貝山地下壕活用へ!

2016年3月14日

近代歴史の遺構の保全や集客促進の観点から、昨年国指定史跡となった「千代ケ崎砲台跡」を始めとして東京湾要塞跡の保全活用計画を実施していきます。このような取り組みの中、貝山地下壕の一般開放実現に向けて動き出します。

 この貝山地下壕の周辺には海軍航空隊や海軍航空技術廠などがあり、本土決戦に備えて大規模な地下壕が作られたと言われています。

 貝山地下壕は大きく分けてA・B・Cの3地区からなっておりその全長は約2,000mにもなります。地下壕と言うと体を低くして歩かなければならないというイメージがありますが、この地下壕は普通に立って歩き回ることが出来ます。内部にはレンガ造りのかまどや炊事場、会議室等の部屋がいくつもありその広さに驚かされます。又当時使われていた車の残骸や海軍のマークが入っている食器などが見つかっておりより一層実体験することが出来ます。しかし、残念ながら2011年の大震災以来一般公開はされていません。横須賀の歴史遺産を多くの皆さんに実体験していただくためにも再度一般公開をすべきと考えています。28年度予算では解放に向けての地下壕内の測量と安全調査を実施します。横須賀の近代歴史遺産を後世に残していくためにもしっかりと保全をしていかなければなりません。