追浜雨水対策工事
近年集中豪雨の多発や短時間に大量の雨水が流出し、市内においても床上・床下浸水や道路冠水といった被害が頻発しています。
横須賀市上下水道局では、平成18年度にソフト対策としてそのような浸水予想区域図を作成し、翌平成19年度に市内7か所の内水による浸水ハザードマップを公表して市民の皆さまにお知らせをしたところです。
雨水整備には整備上の数々の問題や多額の費用がかかる事から、なかなか着工に至らないことがありました。しかしこの地区が浸水することにより京浜急行電鉄の鉄道路線及び国道16号が寸断され、本市への交通網が甚大な被害をこうむる事が想定されます。このことから市内7か所の内水による浸水ハザードマップでお知らせしたか所で、もっとも浸水対策効果が期待される追浜地区を最優先に整備することといたしました。
今回の整備計画地域では、追浜町3丁目及び鷹取1・2丁目において、床上・床下浸水や道路冠水がたびたび発生しており、現在は土のうの設置などにより浸水被害対策を行っている状況です。そこで既設雨水排水施設の断面を拡大するなどの手法により改修を考えたところ、現地調査結果から境界等の条件で用地を確保することが出来ないため、既設水路の改修が困難な事が判明しました。
よって新たなルートで雨水バイパス管を整備することにより、大雨による浸水被害を解消するとともに、地域住民の生命や財産を守る事を目的として追浜地区雨水バイパス築造工事を行うことといたしました。
工事概要は、追浜排水区の管内径4,250㎜ 延長854m、夏島町7番地先(天神橋きわ)から追浜町2丁目(良心寺入口交差点)までと、鷹取排水区の管内径2,400㎜ 延長756m、追浜本町1丁目(京急追浜駅前)から鷹取2丁目(市立追浜小学校前)までの2路線を総事業費20億9,000万円で、平成21年度から平成25年度までの5か年(予定)で施工しています。