ふるさと納税

2016年10月26日

全国的に広がっている「ふるさと納税」。27年度の全国実績は利用者約130万人、寄付額約1,470億円と毎年増加傾向にあります。この内宮崎県都城市は特産の宮崎牛等で寄付者が約28万人、寄付額は何と42億円にもなっています。本市を見てみますと、26年度より実績は上がっているものの寄付者約2,200人、寄付額は約3,000万円となっています。ここで考えていかなければならない事は、「ふるさと納税」制度に係る「税収」です。この制度で首都圏などの自治体は税収が減っており、本市も3,000万円の寄付がありましたが、控除額や返礼品(約4,000円)の諸経費を考えると約1億円のマイナスになっています。本市もこの状況を打開するために返礼品の品揃えを良くするなどしていますが、税収増までにはまだまだ難しいのが現状です。以前から指摘していますが、他都市と同じような肉、鮮魚、米等の特産品で競争しても勝ち目はありません。今後考えていかなければならないのは「価値観」です。横須賀でしか手に入らないような「物」や、横須賀でしか体験できない「事」を創造していくべきです。例えば全国にいる鉄道ファンに人気がある、京浜急行のオリジナルグッズ(非売品)や自衛隊のオリジナルグッズそして軍港クルーズなどを「価値観」を見出せるものを返礼品に出来れば、他都市と違った形で「ふるさと納税」制度を活用できるのではないでしょうか。この制度で、目指すべきことは「税収増」です。少なくても「税収減」にならないように行政と共に工夫していきます。