ごみ屋敷解決に向けて

2016年10月27日

全国的に、いわゆる「ごみ屋敷」が社会問題になっています。本市においても対岸の火事ではなく確認(市民通報)できているだけでも13件あります。

 ごみ屋敷の問題点は、自分の敷地内に大量の「ごみ」をため込み景観はもとより悪臭や害虫の発生原因、また火災の発生原因にもなり近隣住民の生活環境は損なわれることです。 他人から見れば「ごみ」にしか見えない物も、所有者が「ごみではなく、財産だ」と言われれば、たとえ「ごみ」でも財産権の侵害にもなりかねないので強制的に排除することが難しい状況です。このことを踏まえ、市民の生活環境を守る為、議会として(仮称)ごみ屋敷対策検討協議会を設置しました。この協議会の最終目的は「ごみ」屋敷に対応する条例を議会提案で制定することです。

 今までにも、議会提案で条例制定はされていますが、今回は社会的問題性を鑑み市民の要望に応えるためと議会全体として政策立案の為に協議会を設置し条例制定を目指すという手法は横須賀市議会として例がない取り組みです。

 「ごみ」を強制撤去させるだけでは問題は解決しません。それは一時的な解決で時間が経てばまた同じように「ごみ」が堆積してしまう可能性が多々あります。「ごみ」屋敷の発生原因は様々で、高齢者の認知症や精神障害なども考えられます。そのことも考慮するために、福祉部、健康部も協議会に参加していただき、発生原因の問題解決にも議論してまいります。