プロ野球球団と地域交流

2017年11月2日

2019年3月にプロ野球球団「横浜DeNAベイスターズ」の拠点が本市追浜に移転してくる。移転後はボールパークとしてプロ野球というコンテンツを最大限活用し地域活性化に繋げ、市民が親しめるようにしていきます。私は国内に12球団、12拠点しかないこのプロ野球というコンテンツが横須賀に新設され事をチャンスと捉え、ベイスターズを地元球団として積極的に活用することを考えていかなければならないと思う。本市としては、この追浜球場周辺をボールパークとして新たな街づくりを、計画を持って考えていかなければならない。

このような中、今回同じようにプロ野球球団の日本ハムファイターズの2軍の拠点である鎌ケ谷市の鎌ケ谷スタジアムを視察した。

現地に行けばここがファイターズの拠点であることが一目瞭然で、球場正面には歴代選手の特大パネルが掲示され1軍のメイン球場のようである。先に述べておくが鎌ケ谷球場はファイターズが建設し管理運営もファイターズであるが、横須賀スタジアムは市の公園であり管理運営は市の指定管理制度で外部に委託している。

ファイターズが鎌ケ谷に移転してきたのは20年前で地域密着を目指す球団は地元ファン獲得の為に様々な仕掛けを行ったそうだ。私は、ファイターズが鎌ケ谷に移転してきた当時から市として球団と地域活性化の為に一緒に取り組んできたと思っていたが、内情は違った。実は現市長がたまたまファイターズ関係者と知り合いだったことがきっかけで、2期目の当選を果たした後にファイターズのマスコット(カビー)を鎌ケ谷市の親善大使にするなどそこから一気にファイターズと鎌ケ谷市の関係が深くなったそうだ。

今では、市の広報誌にカビーが登場し、年1回は鎌ケ谷デーとして球団と市が一緒になってイベント試合を開催し当日来場された方には市の特産品である「梨」をプレゼントしている。ほかにも、毎年新入団選手が鎌ケ谷市に移住(選手寮がある)してくるので、選手の歓迎会を行っているそうだ。また、地域活性化のために鎌スタ・サポーターズクラブを創設し球団が保有する資源(チケット・のぼり・ステッカー)などを利用し地元地域に応援する機運を醸成し新たな賑わいを創出し、会員の周知度そして集客力の向上とともに地域全体の活性化を図っている。このような取り組みは間違いなく地元の活性化に寄与している。そして鎌ケ谷市に移転して今年20周年を記念して市内の小・中学校の給食にファイターズの選手が選手寮で実際に食べているメニューを提供し給食時間に大谷選手などが子どもたちに向けた応援メッセージなどを校内放送で流すなど、行政と一緒に地域活性化の施策を実施している。

本市も12球団の1つが移転してくる。これをチャンスとして今からしっかりと計画を持って準備していかなければならない。先日ベイスターズのファン感謝デーが追浜で開催されたが、市としての取り組みは課題を多く残す結果だった。