地元地域自治体との連携事業について

2018年10月15日

来年2019年6月にいよいよプロ野球球団「横浜DeNAベイスターズ」の拠点が本市追浜に移転してくる。移転後はボールパークとしてプロ野球というコンテンツを最大限活用し地域活性化に繋げ、市民が親しめるようにしていく予定だ。

「音楽・スポーツ・エンターテイメント都市」をまちづくりの3本柱の1つとして推進している本市にとっては関係者全員で準備に当たらなければならい。このような中、今回プロ野球球団日本ハムファイターズの2軍の拠点である鎌ケ谷市の鎌ケ谷スタジアムを視察した。

現地に行けばここがファイターズの拠点であることが一目瞭然で、球場正面には歴代選手の特大パネルが掲示され1軍のメイン球場のようである。先に述べておくが鎌ケ谷球場はファイターズが建設し管理運営もファイターズであるが、横須賀スタジアムは市の公園であり管理運営は市の指定管理制度で市が協定を締結した指定管理者が行っている。

ファイターズが鎌ケ谷に移転してきたのは20年前で地域密着を目指す球団は地元ファン獲得の為に様々な仕掛けを行ったそうだ。

今では、市の広報誌にカビーが登場し、年1回は鎌ケ谷デーとして球団と市が一緒になってイベント試合を開催し当日来場された方には市の特産品である「梨」をプレゼントしている。ほかにも、毎年新入団選手が鎌ケ谷市に移住(選手寮がある)してくるので、選手の歓迎会を行っているそうだ。また、地域活性化のために鎌スタ・サポーターズクラブを創設し球団が保有する資源(チケット・のぼり・ステッカー)などを利用し地元地域に応援する機運を醸成し新たな賑わいを創出し、会員の周知度そして集客力の向上とともに地域全体の活性化を図っている。このような取り組みは間違いなく地元の活性化に寄与している。そして鎌ケ谷市に移転して今年20周年を記念して市内の小・中学校の給食にファイターズの選手が選手寮で実際に食べているメニューを提供し給食時間に大谷選手などが子どもたちに向けた応援メッセージなどを校内放送で流すなど、行政と一緒に地域活性化の施策を実施している。また、球場の最寄り駅には選手の「手形」を展示したり、市役所担当職員がファイターズのポロシャツを着たりして市、鉄道会社ともに連携してファイターズを応援している。

本市も12球団の1つが移転してくる。これをチャンスとして今からしっかりと計画を持って準備していかなければならない。先日、本市、ベイスターズ、そして京急電鉄の3者で連携協定を結んだことは喜ばしいことである。この中で拠点である施設に「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」と名称が決まったことは、いよいよ追浜がベイスターズの拠点になることが実感できることになった。今後は、地域商店街も一緒になって盛り上げることが大事である。新入団選手は必ず寮に入るので必然的に横須賀市民、追浜の住民になる。このことを踏まえ毎年新入団選手の歓迎会を開催するのも1つの策ではないか。