委員会報告(建設常任委員会)

2010年12月6日

12月6日(月)建設常任委員会を開催し議案等を審査しまいた。

今回特に議論が集中した議案は「指定管理者の指定」でした。指定管理とは市の所有している施設(駐輪場・市営プール・体育館等)を市に変わって管理運営する制度です。この制度の主な利点は民間意識で効率よく効果的に管理運営する事が出来るという事です。今回議論になった点は、市の施設は市内業者に任せるべきとの事です。今回議題に挙がった市内27か所の駐輪場と市内10か所のプールの管理運営2件とも市外業者である事から議論になった次第です。議論の中で明らかになった事は管理運営に関係する人員については2業者とも95%以上市内在住者を雇用しているとの事でした。一番よい事は当然市内業者、市内在住者の雇用ですが、様々な事情で出来る業者も少ない事から市外業者になっている状況です。そういった議論を得て今回の議案を含め賛成多数で全て承認しました。

請願 「既成宅地防災工事等助成金について」

 この請願にある助成金は、市民が安全で安心して暮らせるよう、昭和44年に「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律」を補完するために始まった事業です。急傾斜・がけ地が多い本市の特徴から今まで多くの市民が利用している制度で、平成21年度実績で約63,000千円の助成を行っています。今回、先般行われた事業仕分けで廃止との評価を受けた事から市民の方から助成金の存続を求めて請願の提出に至った次第です。22年度3月末時点で危険がけ地と指定された地域の整備率は55,0%でまだまだ整備の必要性があり行政側もこの助成金の重要性は認識しております。委員会としてもこの助成金の重要性を鑑み全会一致で請願を採択しました。

陳情「違法造成工事の規制について」

 この陳情は秋谷の久留和漁港にほど近い丘陵地において行われている違法造成工事の造成許可に関する陳情です。この工事は平成18年から始まり、これまで34回にわたり是正指導を行った経緯がある工事現場です。行政、委員会としてもこの違法性を認識し土地所有者との合意形成を図るように指導し厳格に対応するようにとの事で、委員会としてこの陳情を了承しました。

陳情「日向隧道の待機所設置による安全対策について」

 この陳情は船越から浦郷に抜ける隧道の安全対策についての陳情です。この隧道の交通量は日量約2万台を超える幹線道路でバス路線でもありさらに追浜工業団地への進入路の為大型車両の利用も多い道路です。隧道内の歩道は歩道幅が75㎝と狭く歩行者・自転車・車いす・ベビーカーが相互に行き来できない歩道です。今回の陳情の趣旨はこの隧道内の歩道にすれ違い用に「待機所」の設置ですが、設置に当たっては工事費用とは別に新たに土地の買収と地上権の問題が出る事から現在の財政状況では困難と言わざるを得ません。各委員も安全対策は必要との認識は一致しているものの「待機所の設置」については了承する事は難しいとの判断が多く、本来ならば陳情の趣旨は不了承となり審査は終了となるところですが、先に述べたように全員が安全対策上問題ありとの認識なので、委員長としてソフト面で出来る限りの安全対策を施すようにとの意見を付して審査を終了しました。

この他、委員会では先般報道された「猿島桟橋の被害」「くりはま花の国フラワートレイン事故」について議論を重ね、今回提出された議案10件については賛成多数で全て採択されました。