ごみ屋敷問題

2017年3月2日

昨年、議員提案で設立された「ごみ屋敷対策検討協議会」の状況についてご報告いたします。

 全国的に「いわゆる」ごみ屋敷がクローズアップされている中、その問題の大きさ故に各自治体は苦慮しています。当然のことながら、ごみ屋敷周辺の住民は一日でも早いごみの撤去を望み、行政に対し要望していますが現在の条例(法律)の下では解決に至らないのが実情です。

 このような中、本市議会は新しい条例を創ることによって問題解決を図る取り組みを行っています。ごみ屋敷の問題点は、以前にお知らせしましたが「ごみ」を強制撤去させるだけでは問題は解決しない点です。それは一時的な解決で時間が経てばまた同じように「ごみ」が堆積してしまう可能性が多々ある事です。

 現在作成中の条例は、ごみが堆積してしまう、させてしまう原因を把握し、原因者の問題解決に向けた「福祉的」要素を主とした条例を目指しています。そのために、協議会には廃棄物を所管する部局だけでなく、福祉部、健康部も一緒になって進めています。

 条例制定で出来る事(素案の段階)として、原因者の福祉的支援や措置を行うための「調査・立入」、火災や堆積したごみの倒壊の恐れがあるとき必要最低限の措置として「緊急安全措置」、「ごみの撤去費用請求」などです。この条例は「地域の困った人」に対処するのでは無なく「地域の困っている人」を助ける条例を目指しています。また、原因者の対応には地域の方々の協力も必要不可欠となっていますので、皆様のご協力も改めてお願いする場面も出てくると思われます。

市民が安心して暮らせるまちづくりのために、「ごみ」屋敷に対応する条例を議会提案で早期に制定してまいります。